2016年12月06日 (火)

海外視察報告 カンボジアの若者へ支援をしています

人材育成のため、カンボジアの学生に奨学金の支援を続けています。

その第一期生が卒業となり、彼らの新たな門出を祝うため、

カンボジアまで行ってきました。

黒川さん1

 

第一期生6人の内、4人が現地の日系企業への就職が決まり、

2人は日本に留学をしていた関係で就職は来年の予定。

社会に出る意気込みや、日本留学の想い出など、

皆が明るい笑顔で語ってくれるのを嬉しく聞きながら、

同時に日本の若者の現状を思い、少し不安な気持ちにもなりました。

 

黒川さん2

カンボジアは国民の平均年齢が低く、若者が多い国です。

日本の高齢化社会とは逆で、街を歩いているとすれ違うのは若者ばかり。

明るくはつらつとした印象を受けます。

私が支援している人達も、公用語のクメール語だけでなく英語を堪能に話し、

さらに日本語の勉強もし、社会の役に立とうと熱心に活動しています。

 

そこで考えるのは、日本の若者の「働くこと」に対する意識についてです。

カンボジアの若者ほど生き生きしていないように見えてしまうのです。

でも、それは仕方のないことかもしれません。

長時間労働やパワハラなど職場への不安、高齢化社会による未来への不安、

そんな中で大きな夢が持てなくなっている人も多いように感じます。

 

これから世界標準として求められる人材像は日本よりも、

カンボジアから強く感じました。

 

海外に行って、実際にその国の文化や空気を感じることで見えてくるものがあります。

日本の社会の問題点に気付くこともあります。

黒川さん4

近年のカンボジアの急成長は目覚ましいものがありますが、

シンガポールやマレーシアと比べると、まだまだ今後が楽しみな国です。

また、仏教国であることや主食がお米であることなど、

日本と似た空気も感じます。

 

今後も積極的に海外の文化や社会を感じ、

良いところは日本の企業、

そして社会に反映させていきたいと考えています。

 

黒川さん3