2016年05月10日 (火)

「自由=楽」ではない。働き方の多様化に隠れたリスク

こんにちは、アーク&パートナーズ代表の黒川です。

 
最近は生産性の向上だけでなく育児や介護、ストレス問題を加味して、フレックスや在宅など柔軟な

勤務形態を取り入れる企業も徐々に増えてきました。

しかし私は、そのような働き方によってワークライフバランスを保ちながら仕事ができる一部の人がいる一方、

大半の人はむしろ働きづらさを感じてしまうのはないかと懸念しています。

 

 

極端な例え話ですが、経営者やフリーランスの人は時間に関係なく働き、プライベートと仕事の垣根がありません。

それは結果として責任を負っているからです。

それと同じように柔軟な勤務形態による時間拘束からの解放は、裁量の重視を意味します。裁量を重視した働き方は

結果ありきの評価にならざるを得ないため、人によってはそのプレッシャーから本来のパフォーマンスを発揮できない

というケースも考えられます。

 

 

「自由=楽」というのは拘束時間あってこその甘い考え方。それを受け入れるということは経営者やフリーランスと

同じレベルの責任を負うということであり、高い自己管理能力が求められます。

 

多少の前後はあるものの決められた仕事を決められた時間内にやりきって帰るという従来の働き方が、

実は一番従業員への負担が少なく定量的な生産性を確保できる方法なのではないかと考えています。

ただ、そうは言いながらも育児や介護離職、精神疾患などが問題になっている昨今。

変えていくべきところは変えていく必要があります。

 

 

今後企業も働く人も、働き方の多様化について考えるべきことは、目先にある問題だけではなく労働の本質を捉えた

働き方を検討しなければなりません。

 

kurokawa7