2016年05月31日 (火)

残業対策。12時間の休息確約型勤務という真逆のアプローチ

こんにちは、アーク&パートナーズ代表の黒川です。
先日8年間ドイツの会社に勤め日本に帰国した友人と食事をしていたところ、

前回お話した働き方の多様化関する話題になりました。

その友人が日本での仕事について語った第一声は「会議が長い!」というものでした。

海外では会議の前に議題に関する資料が配られ、会議の場では

ディスカッションと意思決定が目的。

 

 

しかし、日本では会議の場で議題を読み上げるところからスタートするなど

報告会のようになってしまっているため、海外勤務経験の長い友人からすると

非効率に感じてしまうようです。

そのほかに興味深かったのが12時間インターバルという勤務形態。

これは退社してから出勤するまでは

「必ず12時間空けないといけない」という休息時間を確約したルールです。

 

 

例えば夜10時に仕事が終わったら翌朝10時前には出社してはいけないというもの。

ただ面白いことに、この12時間インターバルを1ヶ月続けると、日本で言う残業80時間、

いわゆる過労死ラインと同じ労働環境になるのです。

 

 

しかし、導入企業ではその仕組みによって起こる弊害は極めて少なく、

従業員の多くがオンとオフを使い分けながら高い生産性を維持しているようです。

12時間インターバルを推奨するわけではありませんが、労働時間ではなく

休息時間の確約という着眼点は非常に面白いと感じました。

 

 

労働環境が問題視されている日本において仕組みの変革は大切です。

一方、仕事に対する考え方、関わり合い方を教育するという個々の

ボトムアップも日本企業が忘れてはならない大事なことですね。

 

kurokawa6