2015年10月29日 (木)

コミュニケーションギャップを減らせばハラスメント問題は減る

こんにちは、アーク&パートナーズ代表の黒川です。

 

最近の労働問題は解雇だけでなく、いじめや嫌がらせといったハラスメント問題も

増えてきています。

そこで本日は、日本生産性本部が発表した「職場のコミュニケーションに関する意識調査」

一部抜粋し、社内ハラスメントについて考えてみたいと思います。

 

一言にハラスメントと言っても社内の人間関係によってその形は様々です。

しかし、上司と部下の関係性に限った話で言えば、

それはコミュニケーションのギャップによるものが多いのではないかと私は考えています。

 

以下は、日本生産性本部が発表した

「職場のコミュニケーションに関する意識調査」の結果から一部抜粋しています。

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【上司への質問】
Q.部下を褒めていますか? → 8割が「褒めている」と回答

【一般社員への質問】
Q.上司に褒められていますか? → 5割が「褒められている」と回答
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【上司への質問】
Q.叱ることで社員は育つと思いますか? → 9割が「育つと思う」と回答

【一般社員への質問】
Q.叱られるとやる気がなくなりますか? → 6割が「やる気がなくなる」と回答
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まず8割の上司が部下を褒めているという認識に対し、褒められているはずの

部下は5割程しか認識していないという3割のギャップは特徴的ですね。

また、上司の9割が部下の育成に必要と考えている「叱る」という行為も、

部下の立場からは6割が「やる気がなくなる」と回答する結果になっています。

kurokawakaigi

ただ私は、褒める・叱るといった一方向の言動は

コミュニケーションではなく指導の部類に入るのではないかと思います。

コミュニケーションとは双方向の意見をすり合わせてお互いを理解し合うことですから、

指導とコミュニケーションが混同した上司・部下の関係性は捉え方によって、

ハラスメントとして分類されてしまうことがあるのかもしれません。

 

褒める・叱るなどの指導は部下を育成する上でとても大切なことですが、

それとは別に上司部下共に双方向のキチンとしたコミュニケーションをとることが、

ハラスメント問題を減らす一つのきっかけになるのではないでしょうか。

 

私自身、部下への対応に思い当たる節も多く考える部分は多いですが、

このようにコミュニケーションのギャップを意識する必要のある

上司・部下は意外と多いのかもしれませんね。

 

参照元:https://activity.jpc-net.jp/detail/mhr/activity001420.html