2019年12月17日 (火)

働き方改革で成果を出すには

こんにちは、代表の黒川です。

今年は働き方改革が浸透し、各企業の取り組みが進んだ一年でした。
これに伴い社会の意識も変わってきたように思います。
労働時間が規制され、有給休暇の強制取得も始まり、
来年の4月から同一労働同一賃金がスタートします。
この流れに乗って社員のモチベーションアップや
会社へのエンゲージメントの向上に繋げたいところです。

多くの経営者は、働く時間が短くなれば「社員の満足度が上がる」
そして「やる気が出る」「社員が定着する」と
期待しているのではないでしょうか。
しかし、それは期待しない方がいいかもしれません。
単なる「思い込み」になる可能性が高いからです。
働き方が変わっただけでは人の心や行動は変わりません

昨今の時代の移り変わりは早く、
インターネットが普及し、連絡手段も電話からメール、そしてSNSへと変化しました。
“普通”の基準も変わり、常識や礼儀の感覚も世代によって異なります。
つまり、働き方改革も若い世代にとっては”普通”の出来事かもしれません。

「若い世代は」と言葉にする時点ですでに思い込みがあります。
逆に若者が「どうせ上司はわかってくれない」「そんなのは昔の考え方だ」と
切り捨てるのも思い込みで、この思い込みこそが世代間の理解を妨げています
今では敬遠される飲み会も、我々世代はそのコミュニケーション効果を経験しています。
逆に若者世代はSNSでのコミュニケーション効果を知っています。
働き方改革の成果を出すためには、お互いが「思い込み」を共有し、
組織としての行動を変えることが必要です

様々な世代が一緒に働いています。
そして世代ごとに思い込みがあるという前提で改革を進めると、
本来の改革を達成できるのではないでしょうか。

今年蒔いた種をいかに成長させるか、来年はチャンスの一年にしていきましょう。