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本日は、私自身も経営者として常日頃考えている、
従業員の育て方についてお話ししたいと思います。
私は従業員に仕事を任せる場合、
あえて「中途半端にしか教えない、だけど君なら考えられるでしょう?」
というスタンスで任せるようにしています。
つまり「何のためにやるのか」という目的のみを共有し、
「何をやれば良いか」という手段については、
なるべく自己流でやらせてみるという方法ですね。
一から百までを懇切丁寧に教える指導は、
社員の展開力・応用力・思考力を奪います。
特に最近は、メンター制度というものがよく見受けられますが、
教えすぎによって成長機会を奪ってしまっているケースも少なくないようです。
人の成長とは、経験の数によって決まります。
質よりも圧倒的に数が大切です。
そのため、私が考える社員教育とは、
社員に一つでも多くの経験を積ませ、
多種多様な仕事を通じて「考え抜く力」を身につけさせるということ。
回り道のようで、これが成長への最短距離であると考えています。
そのためには、経営者や上司が「許容できる失敗」と「致命的な失敗」を見極めて、
勇気を持って部下に仕事を任せる必要があります。
失敗によるダメージは怖いところですが、
仕事を任せられずして、社員の成長はありません。
社員の成長は、本人の能力値のみに依存するものではなく、
経営者・上司の「仕事を任せる能力」と「教え方」によって、
大きく変わってくるものなのではないかと私は考えています。