2015年07月02日 (木)

社員の成長=経営者・上司の器量

本日は、私自身も経営者として常日頃考えている、

従業員の育て方についてお話ししたいと思います。

 

私は従業員に仕事を任せる場合、

あえて「中途半端にしか教えない、だけど君なら考えられるでしょう?」

というスタンスで任せるようにしています。

 

つまり「何のためにやるのか」という目的のみを共有し、

「何をやれば良いか」という手段については、

なるべく自己流でやらせてみるという方法ですね。

 

一から百までを懇切丁寧に教える指導は、

社員の展開力・応用力・思考力を奪います。

特に最近は、メンター制度というものがよく見受けられますが、

教えすぎによって成長機会を奪ってしまっているケースも少なくないようです。

 

人の成長とは、経験の数によって決まります。

質よりも圧倒的に数が大切です。

offce entrance

そのため、私が考える社員教育とは、

社員に一つでも多くの経験を積ませ、

多種多様な仕事を通じて「考え抜く力」を身につけさせるということ。

回り道のようで、これが成長への最短距離であると考えています。

 

そのためには、経営者や上司が「許容できる失敗」と「致命的な失敗」を見極めて、

勇気を持って部下に仕事を任せる必要があります。

失敗によるダメージは怖いところですが、

仕事を任せられずして、社員の成長はありません。

 

社員の成長は、本人の能力値のみに依存するものではなく、

経営者・上司の「仕事を任せる能力」と「教え方」によって、

大きく変わってくるものなのではないかと私は考えています。