2019年02月07日 (木)

大連視察報告~日本の未来を支える海外アウトソーシング~

こんにちは。代表の黒川です。

「仕事を海外へアウトソーシングする」と聞いて、どのような印象を受けるでしょうか。

 

先日、新たなビジネスのために中国の大連へ行ってきました。

大連と言えば中国有数の国際文化都市として、様々な外資系企業が進出している経済都市。

アウトソーシング事業も盛んです。

 

中国へアウトソーシングと言うと、定型業務を大量に格安で発注するものだと思われるかもしれません。

しかし実際のレベルはもっと高く、総務人事全体の判断業務まで請け負っており、

同行した社員にとっては驚愕の現場だったようです。

 

中国のオフィスにも関わらず、社内の時計は日本時間。社内公用語は日本語。

そして私が一番大きな違いだと感じたのは、社員のモチベーションの高さ

デモ版の仕事を依頼すると、完璧な仕上がり。

さらに、社員が自らをテストして欲しいと直談判してくるのです。

自分に何が必要とされているのかを知りたい、

スキルアップして今よりもっと求められる人材になりたいのだと

しかも皆さん能動的に働き、楽しんでいる印象があったのです。

この感覚は日本ではなかなか味わえないものでした。

一人一人のこういった意識こそが会社の強さなのだと感じた瞬間でした。

 

既に一定の大手企業ではBPO、つまり給与計算や経理等に関連するデータの処理業務を

アウトソーシングしている会社も多いですが、中小企業にはまだ広まっておらず、

安さや質の面で中国はどうなんだろう…と躊躇しているところも多いと思います。

しかし、逆にその感覚に危機感を覚え、発想を変えるべき時に来ているのだと、私は実感しました。

 

日本語という、この国でしか使われていない言語を排他的権利のように重用できたのは過去の話。

海外では母国語以外の言語を駆使し、

驚くほど高度なレベルで業務を処理する現実が、そこにはあったのです。

 

そこで日本語以外の言語を操ることができる外国人労働者は、

日本人よりも一歩抜きんでた存在となり得るかもしれません。

 

2020年には大規模事業所の電子申請義務化が始まります。

デジタルファーストの実現は海外へ目を向けることが必須。

日本人だからこそ丁寧な仕事が出来るなどという考えは今すぐ捨てねば、

世界の急激な流れに取り残されてしまうでしょう。

大連の現場での発見は、私に新たなビジネスのあり方を考えさせるものでした。

 

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