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今年度が始まり1か月が経ちました。
配属が決まり、新たに人事に携わることになった方もいらっしゃることと思います。
そこで今回は、社会保険手続きを中心に、一年間のスケジュールをご紹介します。
4月は新卒をはじめ入社が多い季節。
スムーズに会社生活を始めていただけるよう、1か月程前から社会保険等に関する手続きの準備を進めています。
もちろん社員の入退社は年間を通して発生する業務。
就職や退職、転職・休職など、社員の人生に大きく関わる業務を担っています。
将来の年金や様々な給付についても人事の仕事は大きく影響します。
間違いの無いよう確実に進めなくては、
社員はもちろんその家族の受け取る額が変わってしまうことがあります。
人事の仕事に携わる方には、社員を通してその家族の生活や人生にも触れる
重要な仕事なのだという自負があるのではないでしょうか。
社会保険に関わる年に1度の大切な業務として、その年の一年間の保険料を決める社会保険算定基礎届があります。
これは毎年7月10日が期限。
6月の給与が確定してから提出日まで日数が限られているため、この期間に合わせて事前準備が必要です。
算定基礎届の少し前に始まるのが、労働保険の年度更新です。
これは6月1日から7月10日が受付期間。
作業が重ならないようコントロールが必要な時期です。
11月頃から忙しくなってくるのが年末調整。
社員から確実に書類を回収するためにはスケジューリングと早めのアナウンスが肝心です。
必要書類を滞りなく集められるかどうかは人事部次第。
人事用語には、社員には馴染みのない言葉も多いのです。
よりわかりやすく、より具体的にアナウンスすることで、人事の仕事はグッと楽になります。
年間スケジュールとは別に、年齢ごとの手続きもあります。
社員が40歳になれば介護保険料の徴収が開始され、
60歳では高年齢雇用継続給付の開始(要件を満たした場合のみ)など雇用保険に関する手続きも必要です。
さらに64歳で雇用保険、65歳で介護保険料の徴収がなくなり、
70歳で厚生年金、75歳で健康保険が喪失となります。
間違いがあってはならないのはどんな仕事でも同じですが、
人事の仕事は、一つのミスが社員はもちろんその家族にまで影響してしまうこともある重要なもの。
給与ソフトやシステム任せにせず、ひとつひとつ自分の目でチェックをすること。
そして、社員の個人情報を管理していることの重さも認識し、
「縁の下の力持ち」として日頃の業務を円滑に進めましょう。
今後も、その時期に合わせた内容を発信してまいりますので、是非参考にしていただけたら幸いです。