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就活が本格化してきました。
学生にとっては空前の売り手市場ですが、どこかバブル時代の就活時を思い出してしまいます。
私は今まで学生達に何度も言ってきました。
「その会社でしか通用しない人間になるな」と。
それは「働かされる」からの脱却です。
終身雇用が当たり前だった日本では、その会社で通用することこそが重要で、
会社独自のやり方に精通している者ほど重宝されたものです。
しかし今は違います。
その会社のやり方しか知らない者は、会社がなくなれば共倒れ。
今の世の中を見てみてください。
安定していると思われた銀行やメーカーなど大手企業が大規模リストラを行い、
50代になって会社から放り出された人も多い現状。
会社のカラーにすっかり染まってしまい、融通が利かないために転職が難しいとの嘆きが聞こえてきそうです。
今の若者がやるべきことは一つ。
『企業から欲しいと言われる人間になること』です。
指示されたことをただこなすのではなく、
自分の出来ることを自分で増やしていくのです。
ここで重要なのが、“仕事の内容を見極める目”。
いま手にした業務はこの会社でしか通用しないのか、
それとも広く役立つものなのかを見極める必要があります。
バブルを生きてきた世代が、今リストラに直面しています。
その年齢となって、思いがけず新たな道を探すことになるのは辛いこと。
しかも今後の社会はAIなどのIT技術の進化により、仕事そのものが減る可能性もあります。
今の仕事にしがみついている人は振り落とされてしまうかもしれません。
市場価値のあるスキルを身に付けておけば、自分の進む道の選択肢も増えます。
どんな波が押し寄せようと乗り越えて行けるよう、若い頃からの心構えと準備が必要なのです。