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有効求人倍率が高い水準を保っています。
厚生労働省の発表によると、年々上がり続けて昨年11月には1.56倍。
実はバブル期と似たような推移を見せているのです。
売り手市場の今、採用難に頭を悩ませている企業は多いようです。
応募者集めに苦労し、内定辞退に振り回され、
いざ入社してもすぐに退職する人も少なくない。
昔と違って転職が当たり前となり、副業も認められる現代。
良い人材を長く確保することが、人事担当者の課題となっているようです。
しかし実際は「ただ悩んでいるだけ」の会社も多いのではないでしょうか。
新たな対策を講じずに、従来通りの採用方法や、
一般的な企業に合わせた採用基準を設けている会社も少なくないと見ています。
特に中小企業。
みなさんの会社の採用基準は、本当に自社に合った採用基準なのでしょうか。
応募資格の頭に「大卒」が挙げられている会社は多いもの。
しかしそれに明快な理由はあるでしょうか。
大卒でなければできない仕事なのかと問うと、そうでもない。
では学歴が何を意味するのか。
まずはふるいにかけたいという気持ちと、「とりあえず大卒」という根拠のない安心感から
応募資格を定めている企業も多いのではないでしょうか。
大学で何を学び、何をしてきたかではなく、
大学に入って卒業したという事実だけを見ている。
大企業より中小企業の方が往々にして採用に苦労しています。
ネームバリューも待遇も違う中で、中小企業が大企業と同じ条件を出していては、
採用が厳しくなるのは当然のこと。
本気で採用難を打破し、人材不足を解消したいのであれば、
例えば学歴重視の採用基準を、徹底的に見直すべきです。
今は多くの企業で大卒が応募資格となっていて、
とりあえず大学に行かなくては将来が危うい、と考える若者も多いよう。
大学に行って何がしたいかは後回し。
就職後も奨学金の返済に苦しんだり、入社すぐに退職する若者も多く、
悪循環になっています。
更に、入社すぐに退職した場合、会社側は、原因は退職者にあると決めつけ、
会社にも原因があるのではと考えることをしない。
採用がうまくいかないことも、退職者が多いことも、企業のやり方や考え方を見直す必要はないでしょうか。
採用基準を見直すことで、採用状況は好転し、より戦力となる人材を集められるかもしれません。
企業が成長していくためには、優秀な人材の確保は必須。
どんな人材を採用すべきか、どんな人材に働いて欲しいのか、
売り手市場の今こそ、“横並びの採用基準”やめてみませんか?