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弊社もこの4月より「Work style 2.0」と名付けた働き方改革を導入し、自らその効果の検証を進めています。
そんな中、気になるのはAIやRPAの存在です。
AIとはアーティフィシャル・インテリジェンス、つまり人工知能のこと。
RPAとはロボティック・プロセス・オートメーション、ロボットによる業務自動化のことです。
人工知能の活用やロボットによる業務自動化と聞けば、
今問題となっている人材不足が解消できるかも、
長時間労働が解消できるかも、と考えてしまいそうです。
しかし、具体的な導入を検討するには時期尚早の感があります。
もちろん、これによって大きな成果も期待できるでしょう。
しかしそれは、万全の準備があってこそ。業界による向き不向きもあるでしょう。
AIやRPA導入には「理解」「準備」「検証」が必須
人工知能の活用やロボットによる自動化を導入するには、業務内容の精査が必要です。
会社にはどのような業務が存在しているのか、それは人間がやるべきことなのか、
AIやRPAは何が出来るのか、そして、何のために導入するのか。
それらを明確にしなくては大きな効果が期待できません。
だからと言って手をこまねいていると、時代はどんどん進んでいきます。
人間の仕事をロボットが取って代わる。一昔前なら、これは映画の中の話でした。
しかし、世界が大きく変わるために長い時間は必要ないということは、私たちはこの数十年で経験したはずです。
今や当たり前になったスマートフォンはここ数年で爆発的に広まり、
その前に当たり前だった携帯電話ですら、数十年前には存在しませんでした。
待ちあわせに遅れることを伝えられず、何分も何十分も待つのは街でよく見られた姿。
コードなしに電話が繋がるということでさえ、夢のような話でした。
今はスマートフォンやネットワーク環境の進化などによって、会社に出勤しない働き方も確立されています。
AIやRPAの導入に大きな効果の兆しが見えてきた時に、すぐに動けるよう準備し、
時代の流れにうまく乗ることこそ、会社のさらなる繁栄の近道かもしれません。
「働き方改革」と「AIやRPAの導入」を結びつけてはいけない
ロボットが仕事をしてくれるようになれば、今の仕事が楽になる、という考え方もあるでしょう。
書類のチェックや管理など、単純作業を自動化できるというメリットはあります。
しかし、これによって労働時間が減ったり人材不足が解消されるのは、働き方改革ではありません。
働き方改革の真の意味とは、働き方の”意識改革”です。
働き方を見直すことで、人生が豊かになり、会社が発展することが目的です。
AIやRPAはあくまでも手段、戦術でしかないのです。
また、自動化されることで業務のスピードが劇的に増すことも考えられます。
人間がロボットのスピードに必死でついていくようになる。
自動化や人工知能の導入で楽になるかと思いきや、逆に仕事に追い立てられるなど本末転倒です。
安易に導入するのではなく、人間だからこそできる業務、人間がやるべき業務を明確にし、
慎重に、かつ積極的に時代の流れに乗るべきではないでしょうか。