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先日、弊社では初めての外国人インターン生をカンボジアから受け入れ、
一週間の職業体験をしていただきました。
彼女はプノンペンの名門王立大学出身で、優秀かつ人柄も良い、印象的な人材でした。
与えられた課題に懸命に取り組むと共に、弊社の職員とも交流を深め、帰国していきました。
短い期間ではありましたが、多くのことを学び、自ら改善すべき点も見つかったようです。
私自身は、海外赴任時代も含めて外国人と一緒に働く機会は多かった方だと思いますが、
カンボジアの方とご一緒するのは初めてでした。
個人的性格もあるのでしょうが、控えめで真摯であり、他の国の方々と比べても、
日本人と共通するものは多いと感じました。
一方、カンボジアは急速に発展しているとはいえ、まだまだ途上国です。
カンボジアの社会保障制度の現状についてプレゼンテーションしてもらったのですが、
現状ある程度機能しているものは、日本でいう労災保険にあたるものだけで、
それも一部の工場労働者に適用されているのみということでした。
雇用保険に該当するものは、まだ存在していません。
健康保険も機能しておらず、そもそも医療技術や医療施設が不十分なため、
カンボジア国内では恵まれている方のはずの彼女の家庭ですら、
医療へのアクセスは限られているとのことでした。
彼女は日本の手厚い社会保障制度を垣間見て、
いつかカンボジアもそのようになれたらという思いを持ったようで、
それを聞いて私も感じるものがありました。
日本政府は、外国人の就労を原則技術的・専門的分野に限っていたものを、
介護や家事補助などの分野にも開放しつつあります。
今後、外国人の方と一緒に働く機会は、一層増えていくでしょう。
言語も文化も異なりますので、労務管理上の留意点があることは間違いありません。
しかし、逆に言えば、日本人にはない資質やネットワークを持っています。
大いにその良い点を伸ばしてもらって、
外国人人材と会社の双方がWin・Winの関係となる社会が築かれることを望みますし、
弊社も微力ながらその一助になれたら幸いです。