2016年10月06日 (木)

長時間労働の解消は「働きやすさ」であって、「働きがい」ではない

先日面白いニュースを目にしました。

「金曜日はタクシーの売り上げが伸びる」というものです。

飲んで帰る人が多いからでは?と思ってしまいますが、

どうやら昼の売り上げも伸びるそう。

 

金曜の夜は予定があって定時には仕事を終わらせなくてはならない、

作業中の案件を今週中に片付けてしまいたい。

そんな思いから、いつもより急いで仕事をするために、

日中もタクシー利用が増えるのではないか、そう考えました。

 

つまり、働ける時間が限られているために、

その時間内に終わらせなければという気持ちが強くなり、

早く終わらせるための行動に移す人が多いという見方ができるのです。

逆に言うと、普段はさほど時間に囚われずに働いている人が多いのかもしれない、

とも考えられます。

 

長時間労働は日本における長年の問題となっています。

それは、残業や休日出勤が容認されている環境に原因があるように思います。

先日新たに「山の日」という祝日が制定されました。

日本では年々祝日が増えて、

これが長時間労働を解消する役割とされている感があります。

 

しかし依然として、個人が持っている有給休暇が使いにくいという現状はそのまま。

有給休暇100%消化を義務付けた方が、

よほど長時間労働の解消に繋がるのでは、と考えています。

 

ただ、長時間労働が解消されたからと言って、

それが充実した働き方とは言い切れません。

定時退社や休日の多さは「働きやすさ」に繋がるかもしれませんが、

「働きがい」にはならなりません。

 

働きやすさは人から与えられるものですが、

働きがいは個人が見つけなくてはなりません。

私達は働きやすさの仕組みを作るだけではなく、

働きがいを作るコンサルティングに力を入れたいと考えています。

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