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最近は社会的に女性の活躍を推進する動きが活発化し、
ワーキングマザーに対して短時間勤務などの就業条件を
積極的に設ける会社も増えてきました。
女性が社会で活躍することは大変素晴らしいことだと思います。
しかし、この短時間勤務をはじめとするワーキングマザーへの待遇については、
企業イメージの向上に反して、職場に残される通常勤務者へのしわ寄せが
問題になっているという裏側の事実にもしっかりと目を向けなくてはなりません。
今年に入って女性美容部員を多数抱える資生堂が、育休の短時間勤務を中止し、
遅番や週末勤務のシフトに組み込む新しい勤務形態を発表し、話題を呼びました。
しかしこの取り組みは、資生堂がワーキングマザーの短時間勤務による通常勤務者との
不公平に向き合い、全ての女性に対して社会での活躍を支援するという意図の表れなの
ではないかと思います。
これからは、女性が働きやすいといった表向きの企業イメージを大切にするだけでなく、
「“女性のため”という特別な制度(育児など最低限のものはある)はないが、
男性と一緒に普通に働ける会社です」と正面から向かい合い、本質的に女性が活躍できる
環境を作り上げていく必要があるのではないでしょうか。
また、子どもがいる女性の社会での活躍については、家族単位で夫婦の仕事について
考えるべきだと思います。「夫が稼いで、妻が家を守る」という時代は過ぎ去り、
男女が共に社会で活躍するという新しい時代になりました。
企業も試行錯誤の段階ではあると思いますが、今後はより男女共に働きやすい環境が整っていくと良いですね。