2020年02月06日 (木)

「見えないタスク」は「倉庫に山積みの在庫」と同じ

こんにちは、代表の黒川です。
最近、中国企業と仕事をする機会が増え、思い知らされることがあります。
それは圧倒的なスピード感です。
驚くほどの速さで契約や業務が進んで行きます。
例えば日本では契約書を受け取ってから社内稟議と決済に一カ月かかることも珍しくありません。
しかし先日契約をした中国企業は、本契約までたった数日。
これは一般的な日本企業ではなかなか見られないことでしょう。
日本の文化や日本語も学んでいるために、すべてがスムーズです。


何故スピード感が重要視されるのか。
それは、交渉中で止まっている案件は「在庫」という考え方があるのではないでしょうか。
小売業や製造業のように目に見えて山積みの在庫を抱えるわけではありませんが、
たとえ書類上だとしても、停滞しているものは在庫と言えます。
すぐに処理しないから溜まっていくのです。
案件だけではなく、メールの返信や電話の折り返しなど、タスクも然りです。
ホワイトカラーにはこの発想がなかったのではないでしょうか。

製造現場のようにホワイトカラーの在庫は見えません。
業務を100こなせる人と200こなせる人の差がわかりにくく、
多くの仕事を振られないようにタスクを残しておくという問題も起こり得ます。
また、契約を保留にしていたり、メールの返信が遅いと、
相手に余計な期待を持たせることにもなりかねません。
無意識に相手の時間も奪っていることになるのです。

生産性や業務時間をより一層注目し、正しく管理し評価する。
働き方改革には 在庫の見える化は欠かせません。


さらに在庫、つまりタスクにも、それぞれのリードタイムを決めるべきでしょう。
昔の日本は売り上げ至上主義でした。仕事はあればあっただけ嬉しいだろうという考え方です。
しかし今は違います。
顧客のためにいくらでも待つ、いつでも駆け付けるのでは企業は疲弊してしまいます。
ジャッジが遅い取引先は、あなたの会社に対して積極的ではないことの表れです。
交渉打ち切りの判断も迅速さが必要です。

世界に負けないスピード感を有するためには取捨選択が不可欠です。
捨てることに躊躇していては、日本の発展は立ち遅れるばかりではないでしょうか。