2019年10月31日 (木)

業務可視化ツールは使い方次第で諸刃の剣に

こんにちは。代表の黒川です。

生産性向上、労働時間削減など働き方改革を進める手段として、
業務の可視化が必要とされる場面があります。
一人一人の社員がどのような業務にどれだけ時間をかけているのか、
果たしてそれが適切な時間の使い方なのか。

自動集計できるツールもあるようですが、問題は使い方です。


例えば一つの資料作成に長い時間がかかるようなら、表計算のトレーニングをするなど、
人材育成の目安として使えます。
しかし、例えばデータ上は空白の時間をどのように解釈するのかが
管理者の判断に委ねられるとしたら、
そのデータは従業員の業務を”可視化するもの”から
一転して”誤判させるもの”になりかねないと言えるでしょう。


つまり管理者のデータ活用におけるリテラシーが低いと
データを使いこなせないどころか、パワハラの原因にもなりかねません

さらに、集計結果が評価に関わるとするなら、
従業員が意図的に”良い評価をされやすいデータ”になるような
パソコンの使い方をすることもできてしまうでしょう。

集計結果を得ることが目的ではなく、高いリテラシーを持って活用することが何より重要です
しかし今の日本にはまだ、残業が多い人ほど頑張っている、
業務後に付き合いが良い人が評価が高い、というような考え方が残っています。
データを正しく利用する風土が養われていないと感じています。

一方で時間の使い方や業務効率を可視化することは従業員の意識改革にはメリットもあります。
自身のことは認識しづらいので、有効性があると考えます。

流行りのHRTechですが私たちのリテラシーをもって真価を発揮するといえるでしょう。