リモート採用の新潮流

新型コロナウイルス感染症の影響は、人事部門の仕事のあり方にも大きな影響を与えており、
その一つにリモート採用(WEB面接による採用)の導入があります。
ただ、世界的に新しい試みであり、どこの企業もベストプラクティスや
コツをつかむための情報入手に奔走し、試行錯誤を続けている最中というのが現状と思われます。
やはり人事部門の担当者としては、リモート採用では、能力があって社風に合う人材を採用し、
その人材から会社に良い印象と愛着を持ってもらうのは難しい、と感じているようです。

リモート採用については、米リンクトイン社が2020年5月に大規模でグローバルな
興味深いアンケート調査の結果を発表しているので、ご紹介したいと思います。

入社候補者が、社風を理解するためにしたいことのトップは、「オフィスツアー」でした。

候補者は、オフィスの外観と共に、将来の同僚がどう働いているかを観て、雰囲気を知りたいのです。
このため、オフィス全体の風景や、同僚やCEOが会話しているところの動画を用意する企業が増えているとのことです。

企業によっては、事前にリモート採用の概要、面接のアドバイス等を候補者に送り、候補者の準備の手助けをしています。
さらには、マグカップやトートバッグ、業界の情報等を送る企業も存在します。
候補者に、会社への愛着を感じて欲しい、というのがその動機です。

一方で、企業側としては、リモート面接における候補者の公正な評価は、
これまでの経験値が少ないだけに、難しい課題です。

先端的な企業の中には、AIによるWEB面接動画分析により、候補者をスクリーニングするところも出始めています。
候補者の声のトーン、表情、スピーチパターンを分析して、候補者をスコアリングするアルゴリズムです。
もっともこれに対しては、
「人事部門のスタッフが、AIで使用されている手法や評価方法を理解できないのなら、ツールを利用すべきでない」
とする識者の意見もあります。

欧米の先端企業ですら、戸惑いながらリモート採用を進めているのが現状と言えますが、
その便利さは圧倒的であり、コロナ後も利用され続けるでしょう。
企業も、候補者も、この大きな流れは心に留めておくべきと思われます。

 

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≪2021年9月1日発行 マロニエ通信 Vol.223より≫
https://www.arcandpartners.com/info/maronie

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