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一般に海外赴任者が、事前に、いつ、何を準備すべきかという情報は、
書籍やネット上で探すことができますが、
現地に赴任してからについては、公開情報が限られています。
先日、米国テキサス(TX)州ダラスへの赴任者向けという、
ニッチな説明会を聴講する機会を得ましたが、
赴任してから直ぐにすべき事項は数が多い上、
現地の法制度や生活習慣によって異なるため、
とても有用と感じましたので、共有させていただきます。
最初の4週間が大事
最初の4週間で、生活の基盤を作り上げることが重要であると強調されていました。
具体的には、
1週目に生活インフラの前提となるものを準備する、
2・3週目に住居と自動 車を確保する、
4週目に医療保険の加入と子どもの入学手続きをする、
となります。
1週目:生活インフラの前提を準備
最初にすべきは、SSN(社会保障番号)の取得、
銀行口座の開設、携帯電話の契約、の3点です。
これらは、以降の生活の立ち上げ活動の前提となるものです。
① SSN
到着後、Social Security Office(社会保障事務所)で申請します。
データ反映のため、入国後数日待ってからの申請が推奨されています。
SSNカードは、通常承認後5~10営業日程度で届きます。
② 銀行口座
ダラスでは、大手のBank of America(BOA)、
Wells Fargoなどで開設するのが一般的です。
銀行により、SSN取得前でも開設できたり、
必要書類が異なってきますので、事前確認が必要です。
③ 携帯電話
T-Mobile、Verizonなどのローカルキャリアと契約することにより、
米国での電話番号を早期に確定させます。
これにより、公共料金等各種手続きを、WEB上で登録することができるようになります。
2・3週目:住居・自動車
ダラスでは、時間もかかりますので、
この2つの確保を同時並行で進めることが肝要とされています。
① 住居
TX州では、どのISD(学区)にするかが、安全面・利便性からも、決定的に重要です。
学校のスコアを優先して、住むエリアを絞り込む手法が一般的です。
日本人には、プレイノ、フリスコ、アレン、マッキニーが、
不動の四大人気エリアとのことです。
② 自動車
SSNがない段階では、現金購入またはディーラーローンによる調達となります。
自動車保険料の算出に、日本の運転履歴が必要になるため、
「無事故証明書」の英訳を持参しましょう。
4週目:医療と教育
① 医療保険の理解
米国の医療システムは、日本と大きく異なります。
HMO、PPOといったプランの違い、 In-Networkの概念を理解せずに受診すると、
後で高額の請求が届くリスクがあります。
② PCP(かかりつけ医)の登録
早めに近所のIn-Network内の医師を見つけ、登録を済ませます。
③ 入学手続き
子どもの入学には、TX州規定の予防接種記録(英訳版)の提出が必須です。
日本とは 異なる追加接種が必要なケースが多いので、早めに確認します。
その他の留意点
① 渡米前の運転免許試験場予約
TX州の試験場予約はDPS(公安局)を通して行いますが、
混雑が酷く、数ヶ月先になることが常態化しているとのことです。
日本にいる間に、オンラインで予約することが 推奨されています。
② クレジット・ヒストリーの構築
SSNを取得したら、クレジットカードを活用して、
クレジット・ヒストリーを蓄えていくことが望ましいです。
その後の各種保険料金額や住宅ローン調達に影響してきます。
こうした情報は、コンサルティング会社の他、
リロケーション会社などからも入手可能 です。
赴任者や家族に提供することで、
スムーズな現地業務のスタートに寄与するものと考えます。

≪2026年7月1日発行 マロニエ通信 Vol.281より≫
https://www.arcandpartners.com/info/maronie




